都営バスの乗り方ガイド - 乗車から降車までの流れ
都営バスの乗り方は「前から乗って、先に払う」が基本
都営バスの乗り方は、結論から言えばとてもシンプルです。東京 23 区内の路線では、前の扉から乗り、乗るときに運賃を支払い、後ろの扉から降ります。2026 年 8 月時点で、東京都交通局は 23 区内の都営バスにこの前乗り・先払い方式を採用しています。区内の路線は乗った距離にかかわらず運賃が変わらない均一運賃のため、鉄道のように降りる駅までの切符を買ったり、整理券を取ったりする必要はありません。
つまり覚えることは「乗るとき前の扉で支払う」「降りるとき降車ボタンを押して後ろの扉から降りる」の 2 つだけです。この記事では、バス停に着いてからバスを降りるまでの流れを順を追って説明します。電車とは勝手が違う部分にしぼって読んでいただいても構いません。
乗る前の確認 - のりばと行き先を見きわめる
バスに乗る前に確認しておきたいのは、のりばと行き先の 2 つです。バス停には標柱と呼ばれる標識が立っていて、そこに停車する系統の番号と行き先、時刻表が掲示されています。同じ名前のバス停でも、進む方向や系統によってのりばが道路の反対側や少し離れた場所に分かれていることが多いため、初めての場所では「バス停の名前が合っているか」だけでなく「自分の行きたい方向ののりばか」まで確かめるのが確実です。のりばの探し方のコツはバス停ののりばの探し方で詳しく説明しています。
バスが来たら、車体の前面と乗車口の横に出ている行き先表示を見て、系統番号と行き先が目的のものかを確認してから乗りましょう。同じのりばに複数の系統が来ることもあるので、この一手間で乗り間違いをほぼ防げます。また、同じ系統番号でも途中のバス停までしか行かない便や、車庫へ戻る途中の出入庫便が混ざっていることがあります。行き先の地名まで読み取ってから乗るのが、遠回りせずに目的地へ着く近道です。
乗車のしかた - IC カードはタッチ、現金は運賃箱へ
23 区内の路線では前の扉から乗車し、その場で運賃を支払います。支払い方は大きく 2 通りです。
- 交通系 IC カード: 乗車口の読み取り機にカードやスマートフォンをタッチします。残高が足りるかどうか、乗る前に確かめておくと安心です。
- 現金: 運転席横の運賃箱に運賃を入れます。2026 年 8 月時点の案内では、運賃より多い金額を入れると自動的に精算されてお釣りが出ます。ただし紙幣は 1,000 円札のみ使用でき、旧 500 円硬貨などの古い規格の硬貨や紙幣は機械が読み取れない場合があります。
家族など複数人分をまとめて支払うときは、先に乗務員へ人数 (大人・小児の別) を伝えてから支払うよう案内されています。小銭の用意に手間取りそうなときは、乗る前に財布から出しておくと乗車がスムーズです。具体的な運賃の額や割引については都営バスの運賃と支払い方法をご覧ください。
車内での過ごし方 - 着席とアナウンスの聞き方
乗車したら、空いている席があれば座りましょう。立って乗る場合は、つり革や手すりにしっかりつかまります。バスは信号や渋滞で思いがけないタイミングで減速することがあるため、両手に荷物を持ったまま立つのは危険です。走行中の席の移動も控えましょう。小さなお子様連れの場合は、揺れても支えられるよう、できるだけ座って乗るのが安心です。
次に停まるバス停は、車内の案内表示と音声アナウンスで知らせてくれます。初めての路線で降りるバス停がわかりにくいときは、乗るときに乗務員へ「◯◯に行きたいのですが」と一言伝えておくと安心です。車内の表示を時々確認しながら、自分の降りるバス停の 1 つ前を過ぎたあたりから降りる準備を始めると、あわてずにすみます。
なお、優先席の近くでは携帯電話の電源を切るよう案内されるなど、車内マナーの案内が放送や掲示で流れます。バスは電車よりも乗務員と乗客の距離が近い乗り物です。案内に耳を傾けつつ、ゆったり車窓を楽しみましょう。
降りるとき - 降車ボタンを押して後ろの扉から
降りたいバス停が近づき、車内のモニタや音声で案内されたら、座席の近くにある降車ボタンを押して乗務員に知らせます。ボタンはどの座席からも手が届くよう、窓側の柱や手すりなど車内の各所に付いています。誰かが先に押していれば、もう一度押す必要はありません。押しそびれても、慌てて立ち上がらず、次のバス停で降りて戻る方が安全です。
ここで大切なのは、バスが完全に停まってから席を立つことです。走行中に通路を歩くと転倒のおそれがあります。バスが停まり、扉が開いてから、23 区内の路線では後ろの扉から降ります。支払いは乗車時に済んでいるので、降りるときの手続きはありません。
多摩地域の路線は「後ろから乗って、降りるときに払う」
同じ都営バスでも、多摩地域の路線は乗り方が逆になります。2026 年 8 月時点の公式案内では、多摩地域は後乗り・後払い方式で、後ろの扉から乗車して整理券を取り、降りるときに前の扉で運賃を支払います。硬貨と 1,000 円札は運賃箱で両替できると案内されています。
| 項目 | 東京 23 区内 | 多摩地域 |
|---|---|---|
| 乗る扉 | 前の扉 | 後ろの扉 |
| 支払うタイミング | 乗るとき | 降りるとき |
| 整理券 | 不要 | 乗車時に取る |
| 降りる扉 | 後ろの扉 | 前の扉 |
どちらの方式でも、降車ボタンを押して知らせる点は共通です。迷ったら、先に乗る人の動きに合わせれば大きく間違えることはありません。
乗り方がわかったら、次は時刻とのりばの下調べを
乗り方そのものは一度経験すれば体が覚えます。あとは「いつ来るか」「どこから乗るか」の下調べができれば、都営バスは日々の移動の心強い味方になります。出かける前に時刻表の見方で発車時刻の調べ方を、のりばの探し方で乗り場所の見つけ方を確認しておきましょう。最初の一回は時間に余裕を持って、ひとつ早い便を目安にバス停へ向かうのがおすすめです。
バスは道路事情の影響を受けやすく、時刻表どおりに来ないこともあります。そういうときこそ、バスがいまどこを走っているかを知らせる接近情報が役に立ちます。乗り方に慣れてきたら、バス停で待つ前に運行状況を確かめる習慣もあわせて身につけると、待ち時間の不安がぐっと減ります。
本記事に記載の運賃・料金は執筆時点の情報であり、その後の改定を反映するものではありません。