車庫

しゃこ

バスを保管し、点検・整備・清掃・給油などを行う拠点のこと。営業所とも呼ばれます。沿線の車庫の場所を知っていると、回送や「車庫行き」の便といったバスの動きの意味が読めるようになります。

車庫とは

車庫とは、営業を終えたバスを保管し、点検・整備・清掃・給油などの手入れを行う拠点のことです。事業者によっては「営業所」とも呼ばれ、運転士の出勤時の点呼や、その日の運行の管理といった仕事もここで行われます。いわばバスと乗務員の両方の拠点です。バスは一日の営業を終えると車庫へ戻り、洗車や点検を受けて翌日の営業に備えます。多くの車両が出入りするため、車庫は路線網の拠点として、周辺の路線の組み立てにも影響を与えています。「◯◯車庫前」「◯◯営業所」のように、車庫がそのまま停留所の名前になっている例も各地で見られます。

車庫の場所がわかると、バスの動きが読めます

沿線の車庫の場所を知っていると、日々の乗車で見かける光景の意味がわかるようになります。たとえば、車庫の近くでは行き先表示が「回送」のバスをよく見かけます。これは営業の前後に車庫と路線の間を移動している車両です。また、時刻表の中に本来の終点ではなく「◯◯車庫行き」のような便が混ざっていることがありますが、これは車庫への出入りを兼ねて乗客を乗せる便で、途中の停留所までなら通常どおり利用できます。

「車庫行き」の便は本来の終点まで行かないため、乗る前に自分の降りる停留所を通るかどうかを行き先表示や時刻表で確かめることが大切です。逆に、降りる場所が途中なら、車庫行きの便も立派な選択肢になり、乗れるバスの本数が実質的に増えます。車庫の位置を頭に入れておくだけで、時刻表のいつもと違う行き先の意味がすっと読めるようになるのです。

折返所との違い

車庫と似た施設に折返所があります。どちらもバスが待機する場所ですが、車庫が保管や整備まで担う「バスの家」であるのに対し、折返所は終点に着いたバスが向きを変えて折り返すための「小休止の場所」です。関わりの深い言葉として、乗客を乗せない移動を指す回送もあわせて知っておくと、朝に車庫を出て、日中は路線を行き来し、夜に車庫へ帰るというバスの一日の動きが立体的に見えてきます。

いまのバスの位置を確認する