都営バスの一日乗車券ガイド - 種類・値段・元の取り方
都営バスの一日乗車券は 1 日 3 回乗れば元が取れる
1 日のうちに都営バスへ何度も乗る予定があるなら、乗るたびに運賃を払うより一日乗車券を買うほうが安くすむことがあります。結論を先にいうと、2026 年 8 月時点の都営バス一日乗車券は大人 500 円・小児 250 円で、23 区内の都営バスに 1 日何回でも乗車できます。同じ時点の大人運賃は 1 回 210 円ですから、1 日に 3 回乗れば元が取れる計算です。
買い物と通院をバスでまわる日、複数の用事をはしごする日、バスでのんびり街めぐりを楽しむ日。往復に寄り道が 1 つ加わるだけで 3 回に届くので、思いのほか出番の多いきっぷです。この記事では、都営バスの一日乗車券の種類と値段、買い方、そして都営地下鉄なども乗り放題になる「都営まるごときっぷ」との使い分けを順に説明します。
都営バス一日乗車券の種類と値段
2026 年 8 月時点で、都営バス一日乗車券には 3 つの形態があります。紙のきっぷである磁気券、PASMO や Suica といった交通系ICカードに情報を載せる IC 一日乗車券、そしてスマートフォンで購入するデジタル一日乗車券です。値段はいずれも大人 500 円・小児 250 円で、乗れる範囲は 23 区内の都営バス (江東01系統を除く) と共通です。
| 形態 | 大人 | 小児 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 磁気券 | 500 円 | 250 円 | 紙のきっぷ。支払いは現金のみ。日付の面を乗務員に見せて使う |
| IC | 500 円 | 250 円 | PASMO・Suica に載せる形。チャージ残額から支払い、乗るときは料金機にタッチ |
| デジタル | 500 円 | 250 円 | スマートフォンアプリで購入し、チケット画面を乗務員に見せて使う |
それぞれ細かな決まりがあります。IC 一日乗車券を発売できるのは PASMO と Suica だけで、ほかの交通系 IC カードには載せられません。また磁気券には前売りがあり、発売日から 6 か月以内の好きな 1 日に使えるので、出かける予定が決まっているなら先に買っておくこともできます。一方、IC への発売は当日限りです。
どこで買える? いちばん手軽なのは車内
いちばん手軽な買い方は、乗ったバスの車内で乗務員に申し出る方法です。2026 年 8 月時点では、23 区内の都営バス車内 (江東01系統を除く) で磁気券と IC 一日乗車券の当日売りを扱っています。磁気券は現金で、IC は PASMO・Suica のチャージ残額から支払います。車内で IC に購入するときは、料金機にタッチする前に「一日乗車券をください」と乗務員に伝えてから、案内に従ってタッチしてください。先にタッチすると通常の運賃が引かれてしまいます。
車内のほかには、都営バスの営業所・支所や定期券発売所などでも購入できます。デジタル一日乗車券はスマートフォンアプリでの購入となり、クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応しています。窓口や車内で現金を用意する必要がないので、スマートフォンの操作に慣れている方には便利な選択肢です。発売場所の詳細や取り扱いの条件は、記事末尾に挙げた東京都交通局の案内ページで確かめられます。
都営まるごときっぷとの違い - 地下鉄にも乗るなら 700 円
都営バスだけでなく都営地下鉄などにも乗る日は、「都営まるごときっぷ」という選択肢があります。2026 年 8 月時点の発売額は大人 700 円・小児 350 円。都営地下鉄、都営バス、東京さくらトラム (都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーが 1 日何回でも乗り放題になる、都営交通全体の一日乗車券です。
- 都営バス一日乗車券 (大人 500 円) - 乗れるのは 23 区内の都営バスのみ。バスだけで動く日向け
- 都営まるごときっぷ (大人 700 円) - 都営地下鉄・都電・日暮里・舎人ライナーにも乗れる。多摩地域の都営バスも利用可
使い分けの目安は単純です。その日に都営地下鉄や都電にも乗るなら、その分の運賃がまるまる浮くので、差額の 200 円は取り返しやすくなります。特に地下鉄で往復するような日なら、まるごときっぷが有利になる場合がほとんどです。逆にバスしか使わない日は、都営バス一日乗車券のほうが 200 円安くすみます。また、多摩地域の都営バスに乗る場合は、都営バス一日乗車券が 23 区内専用のため、まるごときっぷを選ぶことになります。
なお、いずれの一日乗車券も対象は都営交通だけで、東京メトロの地下鉄や民営のバスには乗れません。同じ「地下鉄」でも運営が違うと対象外になる点は注意してください。
使うときの注意点
実際に使う場面でつまずきやすい点をまとめます。
- 有効期間は「1 日」単位。当日売りはその日限り有効です。24 時間制ではないので、夕方に買っても有効なのはその日のうちだけです。
- 磁気券の前売りは初回だけ料金機に通す。当日の日付を印字するためで、2 回目からは日付の面を乗務員に見せるだけで乗れます。
- 1 枚の IC カードに 1 人分だけ。1 枚の PASMO・Suica に 2 人分以上の一日乗車券は載せられません。家族で使うなら人数分のカードか磁気券を用意します。
- 江東01系統は対象外。江東区のコミュニティバスにあたる系統で、一日乗車券では乗れません。
- 払い戻しには条件がある。磁気券の前売りは使用開始前かつ有効期間内なら手数料を差し引いて払い戻せますが、当日売りや IC に載せた一日乗車券は払い戻しできません。
また、磁気券の一日乗車券を当日提示すると、沿線の施設や店舗で割引などの特典を受けられる取り組みが 2026 年 8 月時点で案内されています。IC・デジタルは対象外なので、特典も楽しみたい方は磁気券を選ぶとよいでしょう。
まとめ - 出かける前に「今日は何回乗るか」を数えよう
都営バスの一日乗車券は、大人 500 円で 23 区内の都営バスが 1 日乗り放題、3 回乗れば元が取れるきっぷです (2026 年 8 月時点)。出かける前に、今日はバスに何回乗りそうかをざっと数えてみてください。3 回以上なら一日乗車券、地下鉄や都電も使うならまるごときっぷ、2 回以下なら通常の運賃払い。この判断だけで、日々の交通費を無理なく抑えられます。
通常の運賃の仕組みや IC カードでの支払い方は都営バスの運賃と支払い方法で、乗車から降車までの基本的な流れは都営バスの乗り方ガイドで詳しく解説しています。あわせてお読みください。
本記事に記載の運賃・料金は執筆時点の情報であり、その後の改定を反映するものではありません。お出かけの際は東京都交通局の案内ページでその時点の情報をご確認ください。