回送

かいそう

乗客を乗せずにバスを移動させること。車庫との行き来などで行われ、行き先表示に「回送」と出ているバスには乗れません。この表示を知っていれば、来たバスに乗れるかどうかを一目で判断できます。

回送とは

回送とは、乗客を乗せずにバスだけを目的の場所へ移動させることです。車庫から営業を始める停留所へ向かうとき、営業を終えて車庫へ戻るとき、点検や給油のために移動するときなど、営業運行の前後や合間のさまざまな場面で行われます。回送中のバスは前面や側面の行き先表示に「回送」や「回送車」と掲げており、停留所に止まらず、乗車もできません。鉄道の「回送列車」と同じ考え方で、営業の合間の裏方の移動にあたります。

「回送」を知っていると、むだな期待をしなくて済みます

停留所でバスを待っているとき、遠くから同じ塗装のバスが近づいてくると「来た」と思うものです。しかし表示が「回送」なら、そのバスは目の前を通り過ぎていきます。この言葉を知らないと「なぜ止まってくれないのか」「乗り場を間違えたのか」と不安になりますが、知っていれば「あれは営業していないバスだ」と一目で判別でき、落ち着いて次の便を待てます。終点でもこの知識は役立ちます。乗ってきたバスがそのまま折り返すとは限らず、表示が「回送」に変われば車庫へ帰る合図なので、帰りの便は時刻表で別に確かめる、という判断ができるからです。

車庫の近くの停留所や道路、そして朝晩の時間帯では、回送のバスをよく見かけます。何台も通るのに一向に乗れない、と感じたら、表示を確かめてみてください。乗れるバスは系統番号と行き先を掲げています。「回送」の 2 文字を覚えるだけで、待ち時間のいらいらが 1 つ減るのです。表示の見分け方の全体像はバスの行き先表示の読み方の記事で解説しています。

出入庫便との違い

回送と混同しやすいのが出入庫便です。どちらも車庫と営業路線の間の移動に関わりますが、回送が乗客を乗せない移動であるのに対し、出入庫便は車庫への出入りを兼ねながら乗客を乗せて走る営業運行です。つまり、同じ「車庫へ帰る途中」でも、回送には乗れず、出入庫便には乗れます。行き先表示に「回送」とあれば前者、系統番号と停留所名があれば後者、と見分ければ間違いありません。

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