折返所
おりかえしじょ
折返所とは
折返所とは、終点に着いたバスが向きを変え、次の便の発車まで待機するための場所のことです。バスは鉄道と違って運転席を反対側に移すことができないため、路線の末端には車体ごと安全に方向転換できる場所が必要になります。道路上での転回が難しい場所では、専用の敷地を設けてバスを回転させ、運転士の小休憩や発車時刻までの時間調整もここで行われます。路線の終点がどこに置かれるかは、こうした折り返しの場所を確保できるかどうかにも左右されており、路線図の末端の形には理由があるのです。
終点の風景の意味がわかります
この言葉を知っていると、終点付近で目にする光景の意味が読み取れるようになります。終点でバスを降りたとき、少し離れた敷地にバスが何台か並んで止まっているのを見かけたら、それが折返所です。降りた場所と帰りののりばが離れていることも多く、「帰りはどこから乗るのか」で戸惑いがちですが、折返所の仕組みを知っていれば、発車ののりばが別にあると見当を付けて案内表示を探せます。降車の場所で待ち続けて帰りの便を逃す、という失敗を避けられるわけです。
また、折返所で待機しているバスは、発車時刻までドアを閉めて止まっていることがあります。動いていないからといって運休ではなく、時刻が来ればのりばに着けて営業を始めるので、慌てずに時刻表とのりばの案内を確かめましょう。折返所は敷地の中に利用者が立ち入れないことが多く、乗り降りはあくまで道路沿いののりばで行う点も覚えておきたいところです。
車庫との違い
折返所と車庫は、どちらもバスが止まっている場所ですが役割が違います。車庫は保管・点検・整備まで担う拠点で、バスは一日の営業を終えるとここへ帰ります。一方の折返所は、営業の途中で向きを変えて待機するだけの場所で、整備の機能は持ちません。例えるなら、車庫が「家」、折返所が「折り返し地点の待合スペース」です。この区別がつくと、路線の末端でのバスの動きがすっきり理解できます。