バスロケーションシステム
ばすろけーしょんしすてむ
バスロケーションシステムとは
バスロケーションシステムとは、走行中のバスが今どこにいるかを把握し、その情報を利用者への案内に生かす仕組みの総称です。バスの位置をもとに「あと何停留所で到着するか」を計算し、停留所の案内表示器やインターネットの案内ページに表示します。利用者が目にする接近情報は、このシステムが生み出す案内です。長い名前なので略して「バスロケ」と呼ばれることもあります。
どうやってバスの位置がわかるのか
一般的な構成では、バスの車内に位置を知るための機器が積まれており、走行中の位置が無線通信で運行を管理する側に集められます。集まった位置をもとに、各停留所への到着見込みが計算され、案内表示に反映されるという流れです。かつては道路沿いの装置の前を通過したことを検知する方式が使われ、その後は人工衛星の電波で位置を測る方式が広く使われるようになりました。技術の進歩とともに、案内できる内容も「まだ来ていない」程度の粗いものから、位置や到着見込みまで細かく示せるものへと発展してきました。
この言葉を知っていると、案内表示の性質を正しく理解できます。表示されるのは機械が計算した「見込み」であって、運転士が入力した約束ではありません。だから信号や渋滞で多少前後するのは自然なことだ、と受け止められるようになります。表示の細かさや更新の間隔が事業者や路線によって違うのも、導入されている仕組みが一様ではないためです。
利用者にとっての意味
鉄道と違い、バスは道路事情で到着がずれやすい乗り物です。バスロケーションシステムは、そのずれを「見えるようにする」ことで、待つ側の不安を減らしてくれます。時刻表の時刻を過ぎてもバスが来ないとき、位置がわかるだけで「あと少し待てばよい」のか「何かあったらしい」のかを判断できるからです。定時性で鉄道にかなわないバスの弱点を、情報の力で補う仕組みだといえます。技術の成り立ちや歴史に興味のある方は、バスロケーションシステムの仕組みの記事で詳しく解説しています。